COP21をふまえて環境省が実施した「平成28年度二酸化炭素排出抑制対策事業等補助金」による「地方公共団体と連携したCO2排出削減促進事業」で、家庭部門の削減目標約40%をめざすものです。
●実施概要
- 目的:学校教育を通してストップ温暖化を学習し、それを家庭での実践につなげる
- 対象:坂井市内の4小学校(高椋小学校、大石小学校、大関小学校、雄島小学校)
- 人数:4年生8クラス、計203名
- 回数:90分(45分×2コマ)を2回シリーズで実施
- 講師:福井県地球温暖化防止活動推進員(アースサポーター)、NPO法人エコプランふくい職員
- 方法:各種教材、パワーポイント、ワークシート、副読本、模造紙等を用いたワークショップ形式
- 特徴:ESD、内発的動機づけ、シティズンシップの力を重視した参加型学習
- 内容:起承転結によるプログラム、参加のルール、グループワーク、pptによる対話型授業、他
- 実践:1回目の授業と2回目の授業の間に、家庭での1週間チャレンジ(7項目+α)を実施
- 分析:学習前と家庭での1週間チャレンジの後の2地点で調査を行い、意識変化、行動変容を分析
- 広報:授業の様子は、TV、ケーブルテレビ、地元新聞、市制広報にて紹介
- 啓発:最後にCOOLCHOICEの説明、賛同書の配布・回収、学習教材(かるた、温度計等)を配布
●成果
- 1週間チャレンジの7項目の達成率は70%~80%、7項目以外の実施アイデアも多数出された
- 1週間チャレンジの実績をもとに、1年間の見なしCO2削減量を算出⇒15.247t
- 出前授業実施によるCO2削減量⇒60.48t(対話係数をもとに算出)
- 意識変化×行動変容を分析⇒内発的動機づけの「有能性」がアップした生徒が高い行動変容を示した
- 1週間チャレンジの結果をもとに作成したレーダーチャートで各自が自分と家族の行動の特徴を分析
●生徒の感想
- ぼくは、初めはあまりきょう味がなかったけど、今はとってもきょう味があります。これからもストップ温だん化をしていきたいです。
- 地球温だん化のことを知らなくて、聞いた時はびっくりしました。そのためにできることがたくさんあって、どんなことに協力できるかを考えることが楽しかったです。
- もっともっと地球温だん化をストップさせるにはどうすればいいのか、もっともっと知りたいです。もっとこの授業をやりたいです。私もできることをしたいです。
- もっと地球のことを知って、地球のことをぺらぺらゆえるようにしたいです。家でもっと勉強したいと思いました。勉強を教えてくれてありがとうございました。
- 今日のことをもっとすすめていき、小さい子にも教えてあげたいです。
- 前は理解してくれなかったけど、私の家族も守ってくれるように今日のことを話して、次は理解してくれるようにしたいです。
- ストップ温だん化のチェックシートは、授業の前よりも形がとても変化していたのでよかったです。家族といっしょにできていないものもあるので、これからもずっとみんなで協力していきたいです。
- 一番楽しかったのはダイヤモンドランキングです。みんなで意見を言って順位を決めたのがとても楽しかったです。
- 旬のことやいろんなことを知りました。1週間チャレンジの結果がかえってきた時に、あまりいい結果を出せなかったので、とてもざんねんです。2回目の授業はもっとしっかりまとめました。わからないことがいっぱい知れてよかったです。
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